【医師インタビュー】ソララクリニック佐藤雅樹院長に聞く、レーザー治療へのこだわりと美容医療の選び方

宮城県仙台市にある「ソララクリニック」は、レーザー治療を中心に、シミや肝斑、毛穴、ニキビ跡など、さまざまな肌の悩みに向き合う美容皮膚科です。

2011年3月の開院以来、院長を務めるのは、形成外科での経験を経て美容皮膚科・レーザー治療に携わってきた佐藤雅樹先生。ソララクリニックでは、医師が肌の状態を確認しながらレーザー照射を行うことを大切にしています。

今回は佐藤先生に、美容皮膚科を志したきっかけからレーザー機器の選び方、新たな医療機器を導入する際の判断基準、患者様への説明で重視していることまで、詳しくお話を伺いました。

※本記事は佐藤雅樹院長へのインタビューをもとに、発言の趣旨を変えない範囲で読みやすく編集しています。治療の適応や経過には個人差があります。

目次

形成外科から美容皮膚科へ。レーザー治療に可能性を感じたことが原点

ソララクリニックインタビュー院長写真

Q. 先生が美容皮膚科・レーザー治療に携わるようになったきっかけと、診療で大切にされていることを教えてください。

佐藤先生:もともとは形成外科の医局に所属していました。当時は現在のようにレーザー機器が充実しておらず、炭酸ガスレーザーなど、使える機器も限られていました。

ただ、私はこれからレーザーを使った治療が発展していくだろうと感じていたんです。当時は「美容皮膚科」という言葉も、今ほど一般的ではありませんでした。そうした時代からレーザー治療に関心を持ち、経験を重ねて、2011年3月にソララクリニックを開院しました。

診療で大切にしていることの一つは、レーザーの照射を医師自身が担当することです。

同じ患者さんでも、顔の場所によって肌の色や状態は違います。ですから、あらかじめ設定した条件で機械を動かすだけではなく、肌を見ながら照射の範囲や出力を調整することが必要だと考えています。

診察をして終わりではなく、実際の照射まで責任を持って行う。それが当院の方針です。

同じ「シミ」でも治療は異なる。肌の状態を見極めた機器の使い分け

Q. さまざまなレーザー機器を導入されていますが、同じ「シミ」や「毛穴」の悩みでも、治療をどのように使い分けているのでしょうか。

佐藤先生:まず、シミと一口に言っても、すべてが同じものではありません。肌のタイプや色素がある深さ、肝斑が混在しているかどうかなど、確認することはたくさんあります。

例えば、肝斑がある場合は、いきなり強いレーザーを照射するのではなく、まず肝斑の状態をコントロールすることを考えます。一方、ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)のように、皮膚の深い部分である真皮に色素がある場合は、ルビーフラクショナルなどを治療の選択肢にします。

当院では、ルビーフラクショナルのほか、ヘリオス785 PICOやPQXピコレーザーなど、特性の異なる機器を扱っています。ただ、機械の名前だけで治療を決めることはありません。

レーザーは波長によって、メラニンなどの色素への反応の仕方や、周囲の組織への影響が異なります。色素を狙えても、血管などに余計な影響が出てしまっては困りますから、そうした特性も踏まえて選ぶ必要があります。

大切なのは、どの機械を使うかよりも、その方の肌に対して何を、どのように治療するかということです。毛穴を含めた肌の悩みについても、実際の状態を診て、使用する機器や照射方法を組み立てています。

※ADMは「後天性真皮メラノサイトーシス」の略称で、一般的なシミとは色素のある深さなどが異なる状態です。肝斑やほかのシミが混在することもあり、治療方法は医師の診察によって判断されます。

ソララクリニックのシミ取り治療については仙台のシミ取り治療|ソララクリニックのページでご確認いただけます。

新しい医療機器は「流行」だけで選ばない。論文・安全性・維持管理まで確認

ソララクリニックインタビューレーザー機器・院内写真

Q. 美容医療では新しい施術や医療機器が次々に登場します。導入する際は、何を判断基準にしていますか。

佐藤先生:新しい機械だから、今流行しているからという理由だけで導入することはありません。まずは研究論文などの資料を確認し、機械の性能や安全性を十分に吟味することが大切だと考えています。

新しい治療法では、使われ始めた後に、当初は分からなかった副反応などが明らかになる可能性もあります。ですから、機器を入れたらすぐに患者さんへ使用するのではなく、院内で時間をかけて検証することもあります。場合によっては半年ほど確認を続け、最終的に治療に採用しないこともあります。

それから、見落とせないのが導入後の維持管理です。機械をきちんとメンテナンスできるのか、代理店が定期的な点検や部品の供給に対応してくれるのか。そうしたことも確認しています。

機械そのものの性能が良くても、安定して使い続けられなければ、治療には取り入れにくいですからね。

SNSで見つけた施術が、必ずしも自分の肌に合うとは限らない

Q. SNSなどで見た施術を希望して来院された方に、別の治療が適していると判断した場合は、どのようにお話しされていますか。

佐藤先生:最初に「なぜその施術を受けたいと思ったのか」を伺います。

例えば、特定のレーザーを受けること自体が目的になっている方もいらっしゃいます。でも、本来はシミを改善したい、毛穴が気になるといった悩みがあって、その手段として施術があるはずですよね。

ですから、まずは施術名ではなく、その方が何に悩んでいて、どのような状態を目指しているのかを確認するようにしています。

そのうえで肌を診察し、ご希望の施術にどのようなメリットやデメリットがあるのかを説明します。別の治療が向いている場合は、その理由もお伝えします。

仮に、ご希望の治療によってかえって状態が悪くなると判断した場合には、強く希望されてもお断りすることがあります。

流行している施術が、すべての方に適しているわけではありません。肌の状態を確認して、納得していただいたうえで治療を行うことを重視しています。

レーザー治療前に知ってほしいのは「炎症後色素沈着」のリスク

Q. 赤みや腫れなどの副反応について、カウンセリングで特に重視して説明していることはありますか。

佐藤先生:私が特にお伝えしたいと考えているのは、炎症後色素沈着のリスクです。

レーザー治療などで皮膚に炎症が起きた後、その部分に色素沈着が生じ、一時的にシミが濃くなったように見えることがあります。日本人を含むアジア人の肌では、こうした反応が生じやすい場合があるため、事前の説明が欠かせません。

もちろん、赤みや腫れ、かさぶたなど、治療後に生じる可能性のある反応についてもお話しします。レーザーの出力などは、その方の肌状態を見ながら調整し、負担を抑えられるように努めています。

ただし、反応の程度や落ち着くまでの期間には個人差があり、一度の施術で必ず治療が完結するとも限りません。効果のことだけでなく、治療後に起こり得ることも理解していただくことが大切だと考えています。

リスクを説明したうえで、その方法は避けたいという方には、別の治療の選択肢をご提案することもあります。

※炎症後色素沈着のほか、赤み・腫れ・かさぶたなどの程度や持続期間は施術内容や肌質によって異なります。治療によっては症状が長引く場合もあるため、具体的なリスク・費用・治療回数は診察時にご確認ください。

後悔しない美容医療のために。佐藤院長が伝えたい3つのクリニック選びの視点

Q. 最後に、プチーモを見て美容医療を検討している方へ、治療やクリニックを選ぶ際に大切にしてほしいことを教えてください。

佐藤先生:私からは、大きく3つお伝えしたいことがあります。

1.施術名ではなく、肌の悩みから相談できること

一つ目は、受けたい施術を選ぶ前に、肌の悩みそのものを相談できるクリニックを選ぶことです。

美容医療には本当に多くの施術があります。でも、機械を指名して終わりではなく、肌の状態を診て、悩みを聞いたうえで治療方針を組み立ててくれるところがよいと思います。

2.診察と施術の担当者、リスクの説明を確認すること

二つ目は、誰が診察をして、誰が実際の施術を担当するのかを確認することです。

そして、良い面だけでなく、リスクやダウンタイム、デメリットまで説明してくれるかどうかも大切なポイントだと思います。

3.その場で決めず、納得してから治療を受けること

三つ目は、説明を受けてからご自身でしっかり考える時間を持つことです。

当院では、初めていらした方には基本的にカウンセリングと診察を行い、治療は別日にしています。説明を聞いたうえで、一度持ち帰って、本当に受けたいと思ったら改めて申し込んでいただくという考え方です。

美容医療を初めて受ける方ほど、施術を先に決めるのではなく、まず自分の悩みをきちんと診てもらい、納得できる治療を選んでほしいと思っています。

取材を終えて|患者様の悩みを起点に治療を考える姿勢

今回のインタビューで印象的だったのは、佐藤先生が繰り返し話されていた「施術そのものが目的になってはいけない」という考え方です。

同じシミでも状態を見極めて治療法を選ぶこと、新しい機器を導入する前に論文や安全性を吟味すること、そして希望された施術であっても適切ではないと判断した場合にはお断りすること。どのお話にも、患者様の肌状態と治療の目的を優先する姿勢が表れていました。

美容医療には多くの選択肢があるからこそ、治療名や流行だけではなく、医師と十分に相談して選ぶことが大切です。ソララクリニックが大切にしている診療方針は、初めて美容医療を検討する方にとっても、クリニック選びの参考になるのではないでしょうか。

インタビューにご協力いただいた医師

項目 内容
医師名 佐藤 雅樹(さとう まさき)先生
役職 ソララクリニック 院長
経歴 2000年 順天堂大学医学部卒業・順天堂大学医学部形成外科入局。大学医学部附属病院などを経て、都内の美容皮膚科クリニックでレーザー治療の経験を積む。2011年3月 ソララクリニック開院・院長就任。2022年 医療法人松柴会 理事長就任。
所属学会(一部) 日本美容皮膚科学会、日本形成外科学会、日本レーザー医学会、日本抗加齢医学会

医師の詳しいプロフィールはソララクリニック公式サイトの医師紹介で確認できます。

ソララクリニックの基本情報

ソララクリニックインタビュークリニック外観

項目 内容
クリニック名 ソララクリニック
住所 宮城県仙台市青葉区花京院1-2-15 ソララプラザ2F
アクセス JR仙台駅西口から徒歩約5分
診療科目 美容皮膚科・形成外科・内科
診療時間 10:00〜18:30
定休日 水曜日(臨時休診・診療時間変更あり)
予約 完全予約制/電話:022-722-7090
公式サイト 公式サイトを確認する

※診療時間・休診日・診療内容は変更される場合があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。治療は自由診療(保険適用外)で、費用や治療回数、リスクは施術ごとに異なります。費用の詳細は公式料金表をご覧ください。

ソララクリニックでは、初診時は原則として診察・カウンセリングを行い、治療は別日に実施する方針です。シミや肝斑などのお悩みがある方は、まずは肌の状態や治療の選択肢について相談してみてはいかがでしょうか。

取材協力:ソララクリニック 院長 佐藤雅樹先生

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